冬の保湿

昨年末までは暖かい日が多かったですが、年が明けてからは寒い日が続いています。クリニックには乾燥による湿疹のお子様がたくさん来院されています。今回は冬の保湿に関するお話です。

 実は冬にも汗疹(あせも)は発生します。ワセリンをべったり塗っていると、汗腺の詰まりの原因になり汗疹となります。保湿はモイスチャライザー(ヘパリン類似性クリームなど)でしましょう。その上からワセリンを塗るのが保湿としては最強です。

 ヒートテックは子供には暖かすぎて汗をかくことが多くなります。汗を吸収して熱に変える素材のため、過度に肌が乾燥してしまいます。綿100%の物を使用するなど工夫しましょう。

 保湿剤を塗るタイミングは、入浴後、10分以内です。それ以降は、入浴前より肌は乾いてしまいます。とにかくすぐ塗る!を意識しましょう。タオルで拭く前の濡れた体にベビーオイルを塗り、拭いた後に保湿剤を塗ると、とてもしっとりします。お試しあれ。

 オイルの中には食物由来(アーモンドなど)がありますが、これらは皮膚から吸収され食物アレルギーを引き起こすことがあります。絶対に使わないでください。

 保湿剤は塗りすぎて悪いことはありません。毎日たっぷり、スキンシップを兼ねて塗ってあげてください。